時期だから2年ぶりのスモモの剪定をやってみた

作業日 2021.1.22(金)雨のち晴れのち雨

今回はスモモの木の剪定をした日記です。スモモの基本情報として、12月~2月に剪定と元肥散布をすれば、初夏にスモモがなると思っていて大丈夫と考えていました。モモのように袋かけをしたり、細やかな薬剤散布を繰り返したりせずとも収穫に至ることができると信じて放置していましたが、現実は甘くなく…、昨年は防鳥ネットに挑戦するもハクビシンにはやられるし、ふくろみ病を放置して結実しないなど、スモモに関しては散々な年でした。

そこで作業の原点に戻り「スモモの剪定時期だから」ということで、およそ2年ぶりに剪定をしてみました。剪定担当は夫なのですが、私は剪定後の枝の処理を頑張ってます💪

スモモの剪定作業

2本あるスモモはもともと植えてあった果樹で、2年前(2019年5月)に叔父が剪定をしてくれた後は放置状態です。昨年は2本ともたくさんの花が咲き実もつけましたが、1本(ソルダム)が病気にかかったので、今年はきれいな実を収穫するために剪定をして、後で果樹の消毒も考えています。

2020年3月

春には可愛い白い花が咲きます💖

スモモの花

スモモの剪定について

最適な剪定時期は、12月~2月にかけての寒い時期になります。落葉が済んでから行なうことで、枝ぶりを確認しやすく切るべき枝がわかりやすいからです。ただ枝を切ればよいわけではなく、スモモ全体が効率よく日光を浴びるためにはどうするべきなのか、枝をどの方向に伸ばしていけばよいのかなど考えなければなりません。

スモモ「ソルダム」

剪定はスモモの全体像が、お椀型になるようにおこないましょう。中央が低く、外側が高くなるように形を作ってあげることで、木全体が日光を浴びやすくなります。

スモモ「品種不明」

葉に日光をあたりやすくするために、真上に伸びた立ち枝を切ってます。

剪定終了

夫の剪定の基準は、スモモの収穫がし易いように真ん中にある枝や高い部分の枝を優先して切っているのですが、私が見る限り良い感じに剪定できていると思います。プロでもないど素人夫婦が剪定に納得したところでスモモが実らなきゃ意味ないですけどね(笑)

スモモが病気になってた

スモモの実が長細い!?奇形は病気でした。

スモモの病気について

こちらは農地のスモモ(ソルダム)がふくろみ病になってる様子です。私はスモモに詳しくないので「スモモって丸いのに最初は長いカタチしてるんだぁ~」って感心してたら病気でした😅

実が空洞になってる
ふくろみ病

ふくろみ病とは、実が小さいときに果実の形が奇形になる病気です。原因は越冬した菌によるもので、形はアケビのように膨らみます。発芽期に低温・多雨傾向で発病しやすい。(英名ではPlum pocketsというそうです。)

「ふくろみ病」について調べると、異常を見つけたら被害を受けた実を取り除き、土中深く埋めるか焼却処分をしたほうがよいとの事でした。しかもできるだけ早期に除去しておかなきゃいけないようで、放置しておくと現れる被害果の表面の白粉(子のう層)の子のう胞子が飛び散り、枝に付着して越冬し伝染源になるのだそうです😱

「ふくろみ病」の防除方法

これを防ぐには、12~2月(落ち葉時期)に石灰硫黄合剤を散布する方法があるそうです。石灰硫黄合剤は病菌が枝について冬越しする病気や、カイガラムシ、ハダニ類などの害虫防除に効果がある農薬です。

石灰硫黄合剤について

古くからある薬剤で便利そうな石灰硫黄合剤ですが、効果が高い反面危険な一面もありました。

強アルカリ性の性質を持つ石灰硫黄合剤は、タンパク質を分解する力に優れていて皮膚につくと火傷と同じような化学熱傷を引き起こすので、肌に付着しないよう手袋や保護服の着用をするなどして取扱には十分注意する必要があります。

また、悪臭がするというのはこの農薬の使いにくい点の1つで、硫黄の臭いが強烈であるなど他の農薬とはかなり異なる特徴を持っています。

結局どうする?石灰硫黄合剤

近所のホームセンターで石灰硫黄合剤を探したら「少量タイプ」が無かったので他の農薬を捜すという夫に「今から捜すより大きくても確実に効果のある石灰硫黄合剤でええやん?」って提案したら、「正直なところ、取扱いの難しさや危険性を考えると自分は石灰硫黄合剤を散布したくない」 とのビビり回答なので、私たちは他の薬剤をスモモに散布すると思います。

そんな訳でまだ未定な薬剤ですが😅、散布の様子は来月の農地日記に記録したいと思います。

果樹の剪定枝の処理

夫がスモモの剪定をしている傍らで、私は地道に剪定枝を処理しました。

剪定枝の堆肥化(有機質堆肥化)実践中

農地で剪定した枝は焼却処分ができない事情があり、落ち葉等と同様に腐らせることにしています。しかし、枝はそのまま集積して放置しても場所をとるだけでなく、発酵(分解)に数年単位での期間が必要となるのでとっても気の遠くなる処分方法なんですよね~😅

順番待ちしている剪定枝の山

昨年末に剪定した梅の木の枝やビワの木の枝、今回のスモモの枝が細断の順番を待っています。気が遠くなりそうです…😭

夫が剪定ばさみの使い方をレクチャーしてくれますが、正直切れ味が悪いのは私の切り方じゃなくハサミがボロくなってるからだと思うんです😤

ハサミの角度が悪いとか…言う
こうけ?
ノコギリもボロいんじゃ!

最初は50cmくらいに細かくカットしてたけど、徐々に長さが1mくらいに伸びてしまった💦

処理済みの枝の山

ああ…、本当に気が遠くなります。

手前が処理済み枝

自分たちで剪定をすると切り落とした枝葉の処理がかなり大変なのだということがよく分かりました😅これから暫くはこの剪定枝の処分に精を出します(笑)

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